HTML5でサイトを作ってみる。

■ テキスト用タグ

wbr要素

改行が可能な位置を表します。
英語文書などでは単語の途中での改行は認められていないため、ウィンドウズのリサイズにより文章が改行される際に、改行をしても意味が通じるような場所に設置します。
なので日本語ではあまり必要性はないかもしれません。

span要素

HTML4.01以前に比べ、使用は大きく制限されています。
"lang属性"や"dir属性"との併用が推奨されています。

[lang属性]
主言語とは異なる言語を用いる場合に使用。
[dir属性]
読み方が逆となるような要素。

hr属性

HTML4.01以前では、単なる水平線の意味でしかありませんでしたが、 HTML5では、段落単位のテーマの区切りを表すものとして意味付けが変わりました。
装飾目的としてhrを使用するのは誤った使い方ですが、css使用でのスタイリングは問題ありません。

b要素

HTML4.01以前では、「太字」というHTMLスタイリング的な意味がある要素でしたが、 HTML5以降では特別な重要性を表さない要素というように意味合いが変わりました。

mark要素

マーク、またはハイライトを表す要素です。
マーカーペンを引くかのように、重要な場所を指定することがあります。
主に引用文の中に用いる状況が想定されますが、そのまま引用した際に伝えたい要素を伝えづらい場合にmark要素が活躍します。

small要素

「警告「免責事項」「法的規制」など、主に注釈表示を表します。 html5では、コピーライトもsmall要素を使用するのがいいでしょう。

ruby要素

ルビ(ふりがな)を表示するための要素です。
元はInternet Explorerの独自格調として普及したものを再定義しました。 "ruby"内に"rb"や"rp"などを用いて使用します。

rt属性

Ruby textを表します。 ruby要素では単純ルビしかサポートしないため、
1文字づつルビを指定する場合は個別に"rt要素"を指定します。
※ Safari4やFirefox3.6などはruby用をまだサポートしていないので正常にレンダリングされません。
<p>
	<ruby>
		浅草寺<rt>せんそうじ</rt>
	</ruby>
</p>
<p>
	<ruby>
		浅草寺<rt>せん</rt><rt>そう</rt><rt>じ</rt>
	</ruby>
</p>

浅草寺せんそうじ

浅草寺せんそう

rp属性

Safari4やFirefox3.6など、ruby要素に対応していないブラウザ用です。
ふりがなを()で括って表示します。
<p>
	<ruby>
		浅草寺<rp>(</rp><rt>せんそうじ</rt><rp>)</rp>
	</ruby>
</p>

浅草寺(せんそうじ)

time要素

グレゴリオ暦による正確な時刻と日付けを表します。
主にブラウザや検索エンジンのクローラーが確認することを目的としています。

その他の要素

上記がHTML4.01とHTML5で変化のあった部分です。
その他、変わらぬ仕様で存在するタグも紹介してありますので「HTML5タグ事典」をご参照ください。

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