working holiday(リポート)

REPORT1 モントリオール到着

私がドルバル空港に着いたのは現地時間の夜9時過ぎ。
空港からはバス、タクシーが出ているが、金銭面の関係もあるのでバスで市内に入ることにした。

私の泊まるYHにはバスの直行便がなかったので、バスターミナルからまた別の小型バンに乗り換え、無事に到着。その日は疲れてたのですぐ床に就いた。
翌日、

「とにかく家!!何がなくても、まず家を確保よ!!」

と思ってまず新聞から、物件探しを始めた。

その当時、知り合いはいない、家もない、地理も分からない、言葉もままならない日本の小娘・・・とにかく、ないない尽くし。 何しろ、ここに来る前私が用意したものは当分の滞在費、片道航空券と一週間分の宿だけだったんだから。(あとはスーツケースね。) でも正直、新聞の物件を見てもイマイチピンとこなかった。所在地を見ても、それがどの地域かも分からない。 いっそのこと、「歩いて探そう!」と思い街に出たけど大きな収穫はなく・・・。

そんなこんなで滞在一日目はおわりました。

リポート2 到着2,3日目

正直に言って、ちょっと焦ってました。

「ああ、一週間後には家なき子だわ!!」という脅迫観念があったから。

「今日は掲示板を探そう」と思いホテルを出ようとしたときに、そこにあった掲示板に目を通しました。 そこに、「女の子限定、学生歓迎」の張り紙を発見!「ここから手始めだ!」と思って電話したところ、 早速その日の午前中に部屋を見られることになりました。相手の女性もカナディアンらしく、 ちょっと電話でのコミュニケーションが難しかったけどなんとか到着。 それがまたきれいなところで、バス、キッチン、テレビつき。

・・・洗濯機がないっていうのだけがマイナスだけど。

気に入ってしまったので、その時点で契約しました。引越しは翌々日に決定。 YHの残りの予約をキャンセルし、とりあえず一息。「まさか、到着後、こんなにすんなり家が決まるなんて・・・」 と自分でも少し驚きでした。

さて、住所が決まれば、口座も開ける、仕事も探せる、とにかくいろいろと幅が広がるわあ~。るんるん。 マリー(同居人のカナディアン)と話をしたときに、「これから仕事を探すつもり。多分始めは日本食レストランになると思う。」と言ったら、 彼女は「じゃあ、この近所の日本食レストラン教えてあげる!!」と言って契約日翌日に街案内がてら、何件か教えてくれました。

まず驚いたのは、彼女の勢い。私は場所だけ分かればいいと思っていたんだけど、マリーは「ここがXXX。ここは着物で接客するのよ。 ちょっと中に入ってみましょう。」

え?早速?

店の中に入り、マリーはいきなり店員に

「ボスはどこ?ちょっと話したいんだけど。」

え~?いや、私まだ心の準備が・・・・。

そして出てきた店長らしき人とお話ししました。

でもケベック州は、仕事をするのにフランス語の語学力が必要になります。
去年、モナコで働いていた私だけど、まだまだ仏語力が足りないらしく・・・。 ある店では、「フランス語のコースを受けた証明を持ってきて欲しい」と言われました。

「ん~、そうか~」

学校には行くまいと思っていましたが、結局、学校探しから始める事にしました。 モントリオールには沢山の学校があり、学校選びには苦労しませんでした。 何件か見て周り、LSC(Language School Canada)という学校に行くことにしました。

リポート3 到着後4,5日目

さて、なるべく早めにこちらの手続きを終わらせよう!

とばかりに、こちらについてからしなければいけないいくつかの手続きを済ませました。 ついでに銀行口座も開設しておきました。

学校が翌週の月曜日から始まる、ということで、今出来ることはここを知ること!と思いとにかく外に出かけました。

リポート4 1ヶ月経ちました

学校は月曜日から金曜日まで、午前中からお昼過ぎまでありました。 最初にテストを受けて選別されます。私のレベルは1-A・・・。レベルは7くらいまであったと思うけど、うんと下の方・・・。 私のクラスは大体7人~8人制。私は聞き取りがうまく出来なかったため、録音機を常時持参しました。 放課後は、学校の友達と出かけたり家でゆっくりしたり、ちょろっと求人に目を通したり・・。いろいろしました。 学校の友達と出かけるのは楽しかったけど、ちょっと出費がかさむので少し痛かったですね。 そんなこんなで、一ヶ月過ぎていきました。

リポート5 2ヶ月経ちました

7月 もともと、学校は一ヶ月間の予定だったので、2ヶ月目は仕事探しに専念です。

求人は結構探せばあるものですが、せっかく学校に行ったのだから日本食レストランは避けようと思い、 日系以外の店にとりあえずCV配りまくりました。

「数うちゃ当たる」と思っていましたが、甘かったですね。 一軒一軒訪れて、CV配りをしましたが結局、返事は来ませんでした。 マリーの助言によると、

「オーナーと直接話しをしなさい。店のスタッフにCV渡したってそんなの確実じゃないわよ! オーナーと直接話しをして、'私はこういうことができます'って自己主張しなきゃだめよ!」

・・・だそうです。

「あ~、やっぱり、日系じゃなきゃダメなのかしら・・・。」

仕事探しで歩いているとき立ち寄ったカフェでこんなことを思っていました。 実は数日前からある作戦を考えていたんですが、その作戦をふと思いたって、このカフェで試してみることにしました。



「すみません、試しに雇ってくれませんか?」



要するに、無給。

さすがに即OK。早速、翌日から働き始めることになりました。

私の考えでは、「とりあえず一週間働いてみよう。で・一週間後、続けるか否か決めてもらおう。」と思っていました。
日本人の全くいない環境で働くのは初めてだったので、いろいろ失敗もしました~。 聞き違いと分からない言葉による間違いが殆ど。

お客さんの言っていることが分からないのも問題だけど、更に厄介なのが、スタッフの言ってることが分からない・・・!がび~ん。。。 「なんだか私、ダメダメじゃないのぉ~。。。」と思うことが多くありました。 仕事以外では、学校で知り合った子たちと遊びに行ったり、モントリオール散策をしたり・・。

そんなこんなで2ヶ月経ちました。

リポート6 3ヶ月経ちました

8月 相変わらず、仕事ではミスが目立ちます。

同時に気づいたのが、「語学の向上が止まった」ということです。

学校に行ってたあの1ヶ月間は目に見えて向上したのに・・・。仕事することで語学力が上がるとは限らないのね・・・。 やばいわ。学校に戻った方がいい。

8月というと、日本では冷房なしは考えられないけれど、ここモントリオールではそんなに入用ではないようです。 ・・・まあ、ちょろちょろっとすごく暑い日もあったけど。

ここは夏の間、いろいろなイベントがあります。

人ごみが嫌いでない人には楽しい時期ですね。 生活が落ち着きすぎてなんだか最近変化が欲しいと思うようになりました。 そして3ヶ月過ぎました。

リポート7 4ヶ月経ちました

モントリオールの夏は短い。

と言っても9月前半はまだ暑いけれど。

仕事にはだいぶ慣れてきて、お客さんとも仲良くなりました。日本人の勤勉さを見事に見せ付けてやりましたわ。 新しい人は結構入ってくるんだけれど、大体1ヶ月でやめていきます。ここではそれが普通なのかしら?

ここでは9月が新学期らしく、殆どの学校の始業がこの月に集中します。 マリーの進めとともに、私も学校を探しましたが、いろいろ手違いがあり、登録に間に合いませんでした。
ん~、ザンネン。。。

9月後半は、寒くなったり暑くなったりと、実に変化の激しい気候でした。また雨の時期らしくしょっちゅう降られます。 ・・・と言った感じで4ヶ月過ぎました。

リポート8 5ヶ月経ちました

10月から、新たに学校に行くことになり、張り紙で見つけた学校に行くことになりました。

小さな学校で、開設4ヶ月とか。私は夜のコースをとったんだけど、生徒数は私を含め3人。 生徒数が少ないのは大変よろしいが、事前にテストが無く「My name is...」からのスタートだったので私には物足りませんでした。

誕生日があり、26歳になりました。


Week dayは仕事ー>学校、Week endは映画を見に行ったりしました。 いよいよ寒くなり、コート、マフラーが必要になりました。 私の働いているカフェがレストランになりました。といっても、名前を変えただけなのですが・・・。

木々が黄色くりました。でもまばら。天気の悪い日が続き、なかなか「小春日和」にはなりません。 31日はハロウィーンでした。いろいろなお店がオレンジ色になりました。みんな仮装して街にくりだします。

リポート9 6ヶ月経ちました

11月から冬時間です。正確には10月30日(日)からだったけれど。いつもより一時間長く眠れます。

新しく語学学校に行くことになりました。友達一押しの学校だったのでちょっと期待できるかもしれません。

お店の名前を変え、集客なんのかんので頑張ったものの、成果は薄く・・・。名前を変える前よりも確実にお客は減っています。オーナーの決断は間違っていたのね。 結局もう経営が成り立たないということで、お店を売りに出すことになりました。お客の少なさに加え、残っているスタッフもわずか4人。 そのうちの1人は来月辞めることになり、彼ももう続ける意欲を失ったようです。


11月も終わりになると、ちらほらと雪が舞い始めました。木々も葉が落ちきってしまい寒そうです。 この時期でさえ風が吹くと非常に寒く、帽子が必需になりました。まるでペンギンになった気分です。 冬時間になったというのに、もう4時半から暗くなり始めます。夏は8時、9時まで明るいのに・・・。

夜の街はクリスマスイルミネーションでにぎやかです。 最近、5ヶ月後、6ヵ月後の計画についてよく考えます。

そんな感じで半年過ぎました。

リポート10 7ヶ月経ちました

12月 月曜、水曜の夜は語学学校、昼のWeekdayは仕事、と、淡々としてきました。
お店を手放すと決めたシャルルは他の仕事を見つけたようです。(早!!)私はNannyを頼まれたけれど、お断りしました。
中華レストランになるという話があったのですが、結局契約は成り立たずシャルルは2005年2月までお店をKeepすることになりました。

この月の半ばにどか雪が降りました。いつもはX'masを境に雪が降り始めるんだそうですが、今回は早めにお目見えです。 雪に対応している街といっても、まだ準備が整っていなかったらしく、車があちこちで立ち往生してました。

街全体がX'masを演出してます。ここの人たちにとってX'masはお正月よりも大事らしい。私も少しテンション上がり気味です。 仕事のあと、友達の家に行って料理対決したりしました。

この月はお食事会が多い月でした。

そしてとにかく寒い。
一時期-20℃になりました。でも12月後半はあまり気温が下がらずそこそこ快適でした。(といっても-2~3度だけどネ。) 地面は凍りつき、歩くのが容易ではありません。夜になると、凍った木々の枝がランプに反射してきれいです。 学校はまあ、そこそこ・・・・。でもやはりあまり成果を感じません。 フレ君が国に帰ってしまいました。あのオカマっぽさは結構ツボだったのになあ。